生きている間だけでなく、死んでからも導いてくれるのが宗教なのだろうか。
宗教とは生死を貫くまこと一つの教え
去年に続き今年も一休寺の善哉の日に出掛けた。
今年も健康で過ごしていこう。
「今年の道もよきかな、よきかな」
鹿寄せを見物し、ならまちの御霊神社をお参りした。
時間的にお昼になったので、近くのレストランで昼ご飯。
1月3日の薬師寺 初詣りで縁起物の話を聞いたので、色々と買ってみた。
吉祥天女の熊手。
願い事を叶えてくれるという如意宝珠を手に乗せた吉祥天女の絵馬付き。
今年の恵方は、庚(乙 きのと)、西南西のちょっと西(255度)。
薬師寺のお坊さんもほぼ西とおっしゃってた。
飾る場所は限られているが、何とか西向きに飾った。
残りは縁起物というか食べ物。
薬師寺では、毎年お餅用に石川県穴水からお米を送ってもらっているそうだが、昨年は地震があり送ってもらえないのではないかと思っていたところ、何とか送ってもらえたそう。
お返しとして餅を販売し、売上金を寄付すると聞いて、1つ購入。
注文しなかったがワインも種類が多いようで、日本酒にもワインにも合う料理が楽しめる、良いお店だった。
中之島美術館での鑑賞を終えてフェスティバルホールへ移動。
芸歴40周年の掉尾を飾る立川談春定例のフェスティバルホールの芝浜を聞きに行く。
今年はフェスティバルホールの素晴らしさを伝えてくれたさだまさしとのふたり会だ。
第1部が、談春の落語 「三方一両損」
大岡越前のお裁き物。宵越しの銭は持たないと言われた江戸っ子のお金に対する執着のなさが描かれる。気持ちの良い啖呵が聞きどころだった。
終わって、さだまさしにふたり会をお願いするもごねられたといった話を行い、さだまさしにバトンタッチ。
軽快なトークを挟みながら「案山子」を始めに計5曲を歌った。
初めて生で聞いたが、今頃いうかではあるが歌がうまい。そして良い。
もはや失われてしまった家族の繋がりがテーマの曲が多かったが、染みてきた。
談春の選曲ということだったが、初心者でも知っている歌を並べてくれたのも良かったのだろう。
ふたり会をごねたのは、落語をやらず歌だけ歌えと言われたからだ、から始まり、鉄板っぽい借金ネタなど、評判のトークの切れ味も最高だった。
妻の初夢は見なかった。
昨年末、中之島美術館で開催されている歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力 を鑑賞。
国芳は何度か展示会を訪れた絵師ではあるが、大阪では13年振りの大規模展、400点ほどの作品が展示されるとのこと、前期・後期の前期を鑑賞。
猫好きだったんだなあ、と改めて認識するほど猫が描かれた作品が多かった。
ユーモアたっぷりあのも国芳ならでは。
東塔解体修理中の2013年3月以来、完成後は初めて見る東塔の姿を右手に金堂へ向かうと、ちょうど講話と新春の祈祷を行うというお坊さんの声が聞こえ、そのまま中に。
正月には吉祥天女画を飾り、一年の罪過を懺悔し、国家安穏・五穀豊穣などを祈願するように称徳天皇が発令したことで始まり、薬師寺では1月1日から15日まで吉祥天女画が本尊に成り代わる。国宝であるため、紫外線を避ける目的で本物は3日までの3日間しか公開されない。寺社仏閣で飾られている吉祥天女画をお参りすることを、初詣りと言った。
薬師寺の吉祥天女画は、1253歳、1253年前から飾られている。
今日この場で出会えたのも縁があるという事。縁があったことを思い出すために作られているのが縁起物。初詣りでお願いごとをするが、お願いするだけでは叶わない。叶うように努力する事が必要。縁起物を見て、正月にこんなことを叶えようとお寺で誓ったなあと思い出す。薬師寺でもいろいろな縁起物を作っているので買って帰ってくださいね。
と言った内容だった。
テレビショッピング顔負け、購買意欲をそそられる、かつ有難い講話を聞き、お飾りを購入した。
この飾りを恵方に向けて飾ると良いとの事。
今年2025年の恵方は、庚(乙 きのと)で西南西の少し西というほぼ西に当たる。
恵方に向けて福をかき集める、ただし全ての福を一人じめしないために、熊手になっているのだそうだ。残った福は他の人に分け与えるために。
金堂を出た後は、写経をしてみようとお写経道場へ足を運んだ。
笛ペンを使うのではなく、硯で墨をする所から。墨をするのは何十年ぶりだろうか。
固い筆が柔らかになる感覚も久しぶり、じっくりを時間を掛けて仕上げた。
最後は、東院堂で公開中の巳年由来の菅田の弁才天湧出像、人頭蛇身の姿をした宇賀神像〈鎮宅さん〉を見学した。
良いお詣りができた。